中国・上海市では新型コロナウイルス感染者が引き続き急増しており、中国の金融ハブである同市でビジネスや日常生活が早期に正常化するとの期待はしぼみつつある。中国国家衛生健康委員会は30日、多くの地区で新規感染者が確認され、上海全体では6000人近くに達したと発表。前日から約3割増加した。感染者数が2~3日ごとにほぼ倍増していることを踏まえると、現在の封じ込め策で感染の増加を食い止められなければ、数カ月にわたり流行が続く可能性がある。上海市当局は26日時点で、国内の多くの地域で導入されている厳格なコロナ規制は導入しない方針を示していた。だが27日夜には、黄浦江の東側と南側に住む住民を対象に、翌日午前5時から4日間のロックダウン(都市封鎖)を実施すると通達。驚いた住民は食料品の買い出しに殺到した。4月1日からは黄浦江の西側が封鎖される。
ロックダウン上海、遠のく早期解除期待
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