――投資家向けコラム「ハード・オン・ザ・ストリート」 ***  石油輸出国機構(OPEC)とロシアを筆頭とする主要産油国で構成する「OPECプラス」が小幅な増産を続ける従来方針を堅持したことで、ホワイトハウスは自ら問題解決に乗り出した。今回はかなり大胆に打って出た。  米政府は3月31日、向こう半年間にわたり、戦略石油備蓄(SPR)を日量100万バレル(世界需要の約1%に相当)放出すると発表した。放出量は合計1億8000万バレルで、史上最大の規模だ。これに先立ち、OPECプラスは5月に合計で日量43万2000バレルの増産を続けることを早々に決定。