東京証券取引所は4日、新たな市場区分で取引を開始した。最上位の市場となる「プライム」にはトヨタやソニー・ホンダなど、有名企業が名を連ねた。そのプライム市場に、社員13人のエコナックホールディングスという会社が上場している。夜の街、新宿・歌舞伎町で温泉・スパ施設を運営する「テルマー湯」を保有する。同社は1969年以降、配当を支払っていない。東証はプライム上場企業が「グローバルな投資家との建設的な対話」に重点を置き、「多くの機関投資家の投資対象」となることを目指している。エコナックがそこから幾分はずれていると言っても侮辱ではない。伝統を重んじる日本社会では、その社歴の長さがプライム上場の一因と言えるかもしれない。同社は1926年に創業した。