米飲料大手コカ・コーラの22日の株価は年初来10.2%高となり、S&P500種指数(10.4%安)を大幅に上回った。S&P生活必需品株指数の上げ幅が2%程度であることからも好調ぶりが伺える。コカ・コーラ株は25日、好調な第1四半期(1-3月期)業績が発表されたことを受け、さらに1%上伸した。既存事業売上高(為替差損益や買収益を除く)は前年同期比18%増。増収の要因の一部には値上げの効果もあるが、それだけでなく、基盤となるケース単位販売数量が8%増加したことも寄与した。1株当たり利益は前年同期比23%増と、アナリスト予想を上回った。これまでのところ、消費者の需要は値上げ後も底堅さを維持している。ジェームズ・クインシー最高経営責任者(CEO)は電話会見で、この状態が永遠に続くことは見込んでいないとして、「インフレは一般的に、どこかで圧力がかかって終わるものだ」との見方を示した。ただ、少なくとも今のところは、あえて、値上げによるコスト転嫁という立場を続ける方針だという。
値上げ後も好調、コカ・コーラの強さ
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