20年余りにわたって急成長を遂げてきたアマゾン・ドット・コムの電子商取引(eコマース)事業に、頭打ちの兆しが現れてきた。アマゾンが28日発表した1-3月期(第1四半期)売上高は、過去20年で最も低い伸びにとどまった。製品販売は横ばいで、主力のネット通販の売上高は半年にわたり足踏み状態が続いており、創業以来まれに見る低成長局面を迎えている。同社幹部は全体の売上高はさらに減速する可能性があるとの見方を示している。アマゾンはこれまで、新型コロナウイルス禍で急増した需要に対応するため、人材採用や物流拠点の拡充に巨額の投資を進めており、インフレ高進と米経済のマイナス成長が重なった1-3月期は業績に大きな痛みが広がった。
アマゾンに飽和の壁、高成長のネット通販に陰り
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