周期的な動きは、ときにアップルに味方する。スマートフォン「iPhone(アイフォーン)」やタブレット型端末「iPad(アイパッド)」、パソコン「Mac(マック)」などの製品を手掛ける米アップルにとって、夏場に売り上げが伸び悩むのは見慣れた光景だ。例年、秋に新型iPhoneを発売するため、4-6月期(第3四半期)はパッとしないことが多い。今年は、中国が新型コロナウイルス対策でロックダウン(都市封鎖)を敷き、アップル製品を生産する工場も一部閉鎖されているため、例年以上に不振が際立つ可能性がある。アップルは28日の取引時間終了後に行った1-3月期(第2四半期)の決算説明会で、こうした制約で4-6月期の売上高が40億~80億ドル(約5190億~1兆0400億円)押し下げられる可能性があると明らかにした。同社は業績見通しを公表していないものの、アナリストは売上高見通しを平均で約3%下方修正し、約835億ドルになると推測している。これは前年同期を2.5%上回る水準だ。