米国の世界的な小売業・製造業・消費財メーカーの間で、消費者が価格上昇を吸収する意欲を失ってきている兆しが見られるとの声が出ている。  たばこ「マールボロ」のメーカーであるアルトリア・グループは、ガソリン価格の上昇で可処分所得が縮小しているため喫煙者が低価格ブランドに乗り換えていると述べた。寝具大手のスリープナンバーやテンピュール・シーリー・インターナショナルは、マットレスや一部の高額製品の需要が減少してきているとした。生花などのオンラインギフトショップを運営する1-800フラワーズ・ドットコムは、消費者がインフレ率上昇への懸念などから花束への支出を減らしているとの見方を示した。