米国株式市場は4日こそ急騰したものの、今年に入って厳しい状況が続いている。投資家にとって残念なことだが、米連邦準備制度理事会(FRB)はその痛みを共有していない。近く共有する見込みも薄い。FRBは4日まで開催した連邦公開市場委員会(FOMC)で、フェデラルファンド(FF)金利の誘導目標を0.50ポイント引き上げた。金融引き締めを開始した3月の0.25ポイントから利上げ幅を拡大し、今後も利上げを継続する意向を鮮明にした。また9兆ドル(約1160兆円)相当に膨らんだバランスシートの縮小開始もあわせて発表。6~8月に償還資金の再投資を見送ることで毎月最大475億ドルのペースで米国債と住宅ローン担保証券(MBS)の保有を圧縮し、9月からは月950億ドルまで縮小ペースを引き上げる。
FRBと株式市場、まだ友達になれない理由
金融引き締めが続く中、投資家はさらなる痛みを感じるかもしれない
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