自動車生産に打撃を与え、電子機器を値上がりさせ、世界中の首都でサプライチェーン(供給網)を巡る懸念をあおっている半導体チップの供給不足に、新たな頭痛の種が加わっている。業界幹部によると、チップ製造装置に必要なチップが不足している。世界で最も複雑かつ繊細な製造工程の一つであるチップ製造に使われる装置の納入までの所要期間が、ここ数カ月で長期化している。新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)の初期は、発注してから装置を受け取るまでにかかる「リードタイム」は数カ月だった。それが現在、場合によって2~3年にまで延びているとチップや装置のメーカー幹部は話す。以前に発注した製品の納入も遅れているという。
半導体不足、チップ製造装置用チップも足りない
生産能力増強に取り組む半導体メーカーに足かせ
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