ドイツのオラフ・ショルツ首相が、先週の訪日で成し遂げたことは何だったのか。彼の訪日は、ロシアのウラジーミル・プーチン大統領によるウクライナ侵攻の影響に警戒感を抱く中国政府に対し、警鐘を鳴らすものだった。経済および戦略面での協力について協議するためのショルツ新首相の訪日は、ドイツ政府内で進行している大きな変化の一つの兆候だった。ショルツ氏が今回訪問しなかった場所が、そのことを示している。北京だ。ショルツ氏の前任者のアンゲラ・メルケル氏は、まるでシカゴ市民の投票行動のように、早期かつ頻繁に北京を訪問した。メルケル氏の最初の北京訪問は首相就任の6カ月後だった。16年間の首相任期中に同氏が中国を訪問した回数は訪日回数の2倍。ショルツ氏が、この傾向に逆らう兆候を示したことは重要だ。
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ショルツ独首相の訪日は中国にとって警鐘だった
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