ソーシャルメディアに変革をもたらすことを目指しているのは、著名実業家のイーロン・マスク氏だけではない。ここにてきてSNS(交流サイト)の常識を覆そうとする新興企業が相次ぎ台頭してきた。その多くは業界トップのフェイスブック(現メタ・プラットフォームズ)出身者らの経験に根ざして運営されている。10年近く前、当時ワッツアップ幹部だったニーラジ・アロラ氏は、テクノロジー業界で史上最大級の案件となったフェイスブックへの売却交渉に関わっていた。ところが、フェイスブック傘下に入ると、アロラ氏はネット広告への依存に違和感を抱くようになった。また経営陣は競争や高成長ばかりに目を向け、中核サービスの改善は二の次になっていると感じたという。「彼らはユーザーを念頭において(サービスを)構築していなかった」。同氏は2018年、フェイスブックを退社した。同じ年にワッツアップの創業者らも去っている。
SNSに変革を フェイスブック出身者らの挑戦
ハローアップなどの新興ソーシャルメディア企業がネット上の議論の改善を目指す
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