今年は米株式市場が乱高下しているため、個人投資家の間で人気が高い戦略「押し目買い」が加速度的に増えた。主要株価指数が急落したことで、こうした投資家の決意が試されている。米国株が5日に年初来で最大級の下げを記録すると、個人の買いが殺到し、1日としての購入額が過去最高に達した。調査会社バンダ・リサーチが2014年に集計を開始したデータによると、3月は個人の投資総額が月間で過去最高となり、4月も米国株には大量の資金が流れ続けた。今年の売り局面で一貫して見られる個人の押し目買い意欲は、個人投資家の耐久力が今のところはアナリストなどの予想以上に強いことを示している。昨年は株式市場が急騰する中、個人投資家が小さな押し目をどんどん拾ったことで、S&P500種指数は最高値を70回更新し、流れに加わった投資家は見返りを得ることができた。