――投資家向けコラム「ハード・オン・ザ・ストリート」 ***  ソフトバンクグループはハイテク株ブームをあおった過剰投資の縮図である。ここに来て市場が総崩れになる中、同社がハイテク株と運命を共にすることは避けられない。そればかりか、ソフトバンクとその株主にとって、本当の痛みを味わうのはこれからかもしれない。  ソフトバンクが12日発表した2022年3月期連結決算は、約1兆7000億円の赤字となった。創業40年余りの同社にとって、これは過去最大の赤字だ。過去最高の5兆円近い黒字を計上した前年度から急転直下の転落劇となった。