米テク大手の決算はいつになく波乱に満ちたものとなった。景気減速が広がる中、事業環境が急速に悪化している様子が浮き彫りになった。ネット通販大手アマゾン・ドット・コムは2四半期連続で赤字を計上。同じ日に半導体大手インテルが発表した赤字決算は市場に衝撃を与えた。4-6月期(第2四半期)売上高の落ち込みはここ10年余りで最も大きいものだった。一方、フェイスブックを運営するメタ・プラットフォームズは四半期ベースで初の減収に沈んだ。マイクロソフトも、利益の伸びがここ2年で最も低水準に鈍化した。インフレ高進やドル高、サプライチェーン(供給網)の混乱が続く中、消費者の購買意欲はしぼんでいる。だが、これまで市場が動揺するたびに持ちこたえてきたテク大手が今回のような決算になった原因はこれだけではない。低調なネット小売りやウエアラブル端末の不振、中小企業のIT投資への手控えなど、テク企業はあらゆる面で影響を受けている。
波乱に満ちたテク大手決算、経済の混乱が直撃
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