英女王エリザベス2世の死去を受けて、幾つかの国で英君主との関係を再評価する動きが加速し、外国の統治者を自国の元首とすべきではないと長い間主張してきた活動家が勢いを増す可能性がある。英君主となった国王チャールズ3世は、英国以外の14カ国の公式の元首でもある。こうした国々には、オーストラリア、ニュージーランド、カナダおよびカリブ海と太平洋の幾つかの島国が含まれる。エリザベス女王は、在位70年の間に世界中の何百万人もの人々に安定感と不変性を与え、愛されてきた人物であり、国賓として何度も外国を訪問して多くの一般市民と個人的なつながりを持った。しかし人気で劣るチャールズ国王が即位したことで、共和制を支持する人たちは、とても慕われた女王を侮辱していると受け取られることなく、自分たちの立場を主張する機会を得た。