「褒め上手な人」はどこを褒める？知っておきたい褒め方の基本

「コミュニケーションは“お笑い”のスキルでもっとうまくいきます」。そう語るのは、元芸人でネタ作家の芝山大補氏だ。芸人300組以上のネタ制作に携わった経験を活かし、ビジネスパーソンから一般の方まで幅広い層に「コミュニケーションに活きる笑いのスキル」を教えている。そのノウハウをまとめた初の著書『おもろい話し方　～芸人だけが知っているウケる会話の法則』が6月1日に刊行され、話題を集めている。「初対面でも会話が続く人がやっていること」「相手の心に10倍響く“感想”の伝え方」「好かれるリアクションの極意」「すべらない話の作り方」「お笑いタイプ診断」など、元芸人ならではのコミュニケーションノウハウが満載の一冊だ。今回は、その芝山氏に会話を面白くするコツを聞いてみた。

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「相手がじつは気づいてほしい部分」を褒める

　褒め上手な人はどう違うのか。たとえば「かわいい」とよく言われてる人に「かわいい」と言っても少しインパクトが弱いですよね。

　褒めるのがうまい人は、「本人が実は気づいてほしい部分」や「本人すら気づいていない意外な点」を褒めるものです。

　容姿であれば、顔や服に関することではなく、他の人が気づきにくい髪やアクセサリー、ふとした瞬間に出したポーチなどを褒める。

　性格を褒める場合は、「●●さんってやさしいですよね」→「●●さんって、損得抜きに相手のために行動できるところが素敵です」、「▲▲さんって本当におもしろいですよね！」→「▲▲さんって、リアクションの返しが絶妙にうまくておもしろいですよね！」とする。

　こんなふうに褒めてくれる人は、「あの人は私のことをわかってくれる」「あの人は私の良い部分を見つけてくれる」と、好感を抱かれやすいのです。

　もし、誰かと会う予定なら、ぜひいつもと視点変えて、その人の良い部分を探してみてください。うまく褒められれば、相手との関係はもっとよくなるはずです（ただし会話の内容が褒めてばっかりだと、相手も気を使うので数回程度に抑えておきましょう）。

　なお、拙著『おもろい話し方』でも、相手の心に10倍響く感想の伝え方、褒められたときの返し方、相手を話に引き込むテクニック、会話で笑いを生むポイントなど、会話・雑談のコツを多数紹介しています。こちらもぜひ参考にしてみてくださいね。