【ずるい仕事術】憂鬱な休み明け、「やる気」が出なくても仕事をこなすために一流がしていることとは?Photo: Adobe Stock

休み明けの出社ほど憂鬱なものはない。通勤だけで気持ちはすり減り、会社に着く頃には気持ちが沈みきっている。一方で、休み明けからバリバリ働き、生産性高く仕事をこなして、評価を得る人たちもいる。彼らとの違いは何なのだろう? 17万人のデータが明かす、賢く評価を得る一流が実践している「休み明けの振る舞い」とは?(構成/ダイヤモンド社・石井一穂)
※本稿は、越川慎司著『815社17万人を分析してわかった 会社から期待されている人の習慣115』の一部を引用した記事です。

休み明け、通勤だけで気持ちがすり減る……

月曜や連休明けの朝は、どんよりとした重い気分に包まれる。

「今日からまた仕事か……」
「しんどいなあ……」

家を出る前にはわずかにあった「頑張ろう」という気持ちも、満員電車に揺られ、通勤の人波に揉まれるうちにどんどん消耗していく。

会社に着く頃にはすっかり気持ちは沈み、憂鬱感だけが残っている。

デスクに座り、そこから「さて、今日は何から手をつけようか」と悩み始める。モチベーションが上がらないままタスクに迷い、時間だけが過ぎていく。

そんな休み明けを過ごす人は多いだろう。

一流は、「出社してから」スイッチを入れる

では、会社から評価されている一流たちは、どのようにして休み明けの憂鬱を乗り越えているのだろう。

彼らは、出社前に無理やり気持ちを奮い立たせるなんてことはしていない。

815社17万人の行動データと人事評価を分析したところ、出社後に「トイレ」に向かい、そこで気持ちの切り替えをしている人たちの評価が高いことがわかったのだ。

期待されている人たちの多くは、職場に着いてから気持ちを切り替えているとわかりました。
 

とくに多かったのが「トイレ」です。
休み明けの朝、出社直後にトイレへ向かい、鏡の前で深呼吸をする。手を洗ってシャキッとしたら「よし、始めるか」と鏡の中の自分に語りかけている人が複数いたのです。

 

ある金融機関で若くして出世した本部長は「家で気合いを入れても通勤で消耗するだけ。朝はあえてゆったり過ごし、気負わず会社へ向かい、切り替えはトイレでやる。その方が、スイッチが入った状態で仕事を始められます」と教えてくれました。
(越川慎司著『815社17万人を分析してわかった 会社から期待されている人の習慣115』より)

朝はあえて気負わずにゆったりと過ごし、職場に着いてからスイッチを切り替えていたのだ。

出社前に決めるのは「仕事の段取り」だけ

調査の結果、一流は出社後に気持ちの切り替えを行う一方で、出社する前に「あることを決めている」ことも判明した。

それは、出社してからの「段取り」だ。

期待されている人たちは、休み明けに「まずやること」を、出社前に決めていることがわかりました。
 

通勤中や、職場近くのカフェで2つ以上の優先タスクを決めている人が65%いたのです。これは一般社員における比率の3.3倍です。
 

さらには、最初のタスクを事前に決めている人は、決めていない人に比べてストレスを感じる比率が24%も低いこともわかりました。
(越川慎司著『815社17万人を分析してわかった 会社から期待されている人の習慣115』より)

二流は出社後に「何をやるか(段取り)」と「やる気(切り替え)」を同時にやろうとして頭と心を疲弊させる。

何をすべきか考えながら、気持ちも奮い立たせようとする。だから頭も心も疲れてしまう。気持ちが乗っていないから、どれも手につかなくなる。

しかし、一流は出社前に「段取り」をすでに終えているため、出社後は「切り替え」だけに集中できるのである。

この習慣の違いが、休み明けの仕事の生産性と、自身の評価を大きく変えていたのだ。

越川慎司(こしかわ・しんじ)
株式会社クロスリバー 代表取締役社長
日系通信会社や外資ベンチャーなどを経て2005年にマイクロソフト米国本社へ入社。その後、日本マイクロソフトの役員としてExcelやPowerPointなどの事業責任者を務める。2017年には週休3日・複業を実践する会社、株式会社クロスリバーを設立し、800社以上の働き方改革を支援。年300回以上提供する企業向けオンライン講座の受講者満足度は平均96%、行動に移す受講者は95%以上。著書は『世界の一流は「休日」に何をしているのか』(クロスメディア・パブリッシング)や、『AI分析でわかった トップ5%社員の習慣』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)など33冊、累計130万部。NHK、TBS、テレビ東京、PIVOT、NewsPicksやReHacQなどメディア出演多数。