ラスベガス大通りから数キロメートル離れた場所にある平屋建ての住宅とヤシの木が立ち並ぶ労働者階級の居住区に住むバニア・オロノズさん(44)は、夫に民主党に投票する習慣をやめるよう促している。オロノズさんや多くの隣人は、共和党支持にシフトしつつある。これは全米で起きている現象だ。この傾向は労働者階級の中南米系の有権者に特に顕著で、白人の労働者階級の有権者が共和党の柱になったように、彼らの票は両政党の支持基盤を作り変える可能性がある。メキシコからの移民であるオロノズさんは夫とタコス店を営んでおり、米国市民として初めて投票した2020年の大統領選挙ではジョー・バイデン氏を支持した。しかし、インフレの状況や学校の質に加え、不法移民の市民権取得に道を開けなかったことで民主党に幻滅していると話す。代わりにこの秋の中間選挙では、共和党の候補者を支持するつもりだ。その中には、中南米系市民として初めて上院議員に選出された民主党のキャサリン・コルテス・マスト議員の対抗馬となる共和党候補者も含まれる。