26日の米株式相場は続落し、ダウ工業株30種平均が弱気相場入りした。投資家は世界経済の成長ペースを不安視しているほか、各国中央銀行によるインフレ抑制の取り組みがもたらす代償について懸念を深めている。ダウ平均は5営業日続落となり、終値は前週末比329.60ドル(1.11%)安の2万9260.81ドル。直近高値からの下げ幅は20%に達し、弱気相場入りした。S&P500種指数は38.19ポイント(1.03%)安の3655.04で、年初来安値を更新した。ナスダック総合指数は65.00ポイント(0.60%)安の1万0802.92。米国株は序盤から不安定な相場展開となった。英国のクワジ・クワーテング財務相が週末のインタビューで、23日発表した減税政策を新政権が実施すると改めて言明し、同国の金融資産価格が大きく揺れたことが材料視された。また、米ボストン地区連銀のスーザン・コリンズ新総裁は26日、景気を鈍化させてでもインフレ抑制に注力する姿勢を示した。
NYダウが弱気相場入り、S&P500も年初来安値
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