ハイテク株投資に疲れた投資家は、80代の億万長者に救いを見いだせるかもしれない。といっても、バリュー投資家のウォーレン・バフェット氏のことではない。同氏は80代を過ぎている。最近までバフェット氏とは好対照な戦略で同様の驚異的なリターンを上げていたバリー・ディラー氏のことだ。ディラー氏が会長を務めるインターネット複合企業IACは今年に入り、ハイテク株全般の下落を受け、時価総額が60%余り吹き飛んだ。直近にスピンオフ(分離・独立)したビデオストリーミングプラットフォームのビメオは、昨年別会社として上場して以来、時価総額の82%を失った。投資が奏功した銘柄の一つ、ゲームソフト大手アクティビジョン・ブリザードも、同氏を危機に陥れる可能性がある。同氏は、アクティビジョンがマイクロソフトによる同社の買収に合意する数日前の今年1月、個人のポートフォリオ内でアクティビジョン関連のオプション取引を行ったことで、証券詐欺の疑いがあるとして調査を受けている。
ハイテク株投資、IAC会長はバフェット氏抜くか
バリー・ディラー氏の「キャッチ&リリース」戦略は今回も奏功?
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