米メディア大手ニューズ・コープは12日、ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)のマット・マレー編集局長の後任に英国出身のエマ・タッカー氏(56)を指名したと明らかにした。マレー氏は新型コロナウイルス流行下で報道部門を率い、デジタル版の強化を推進した。タッカー氏は初の女性編集局長として2023年2月1日に就任する。マレー氏はニューズ・コープに移り、ロバート・トムソン最高経営責任者(CEO)直属の幹部職に就く。タッカー氏は2020年1月から、同じくニューズ・コープ傘下の英紙サンデー・タイムズの編集責任者を務めている。同紙は英政府のコロナ対策の失敗に関する報道などが評価された。タッカー氏は調査報道も重視し、同紙は今年、てんかん治療薬バルプロ酸ナトリウムの使用の胎児への影響を追う記事を掲載した。