米電気自動車(EV)大手テスラの個人投資家の間で、イーロン・マスク最高経営責任者(CEO)がツイッターに傾注することでテスラの経営がおろそかになりかねないとの懸念が強まっている。テスラ株は今年、通年として最大の下げを記録する見通しだ。テスラ株約5000万ドル(約68億円)相当を保有するフューチャー・ファンドLLCのマネジングパートナー、ゲーリー・ブラック氏は12日「今はテスラにCEOはいない」とツイートした。先週末にマスク氏のツイートが物議を醸したことを受けて、週明け12日の米株式市場でテスラは6%余り下落した。マスク氏はツイッターの不適切ツイート対策諮問委員会の元責任者を標的にしたほか、米政府の首席医療顧問を務めたアンソニー・ファウチ氏の訴追を主張。自主的にどの代名詞で呼んでほしいかを語る人々にも批判の矛先を向けた。