米国はウクライナに地対空ミサイル(SAM)「パトリオット」を供与する計画について、最終的な取りまとめを行っている。ロシアがウクライナに侵攻して以降、米国が提供する武器としては最も高度なものになる。米当局者が明らかにした。早ければ週内にもロイド・オースティン国防長官がパトリオット供与の指令に署名する可能性がある。その後、ジョー・バイデン米大統領による最終承認が必要だ。ウクライナはかねて、パトリオットの提供を西側諸国に求めていたが、現在、ロシアはウクライナの電力インフラ設備などへの攻撃を強めており、改めて供与を要請していた。ウクライナのデニス・シュミハリ首相は12日、仏テレビ局LCIに対し、国内のインフラ網をロシアの攻撃から守り、電力不足でウクライナの避難民が欧州に殺到する展開を狙うロシアの企てを阻止するには、パトリオットが必要だと訴えていた。