暗号資産(仮想通貨)交換業大手FTXのジョン・J・レイ最高経営責任者(CEO)は13日、米議会下院の公聴会に臨み、サム・バンクマンフリード前CEOが創業したヘッジファンド、アラメダ・リサーチの運営が顧客資金の不正流用でまかなわれていた実態を明らかにした。レイ氏は議員の質問に対し「アラメダの運営は実際のところ、その運営方法を見るに、顧客資金を使うことで成り立っていた」と言明。「内部統制と呼べるようなものはないも同然だった」という。また、アラメダがバンクマンフリード氏に貸し付けた金額が総額数十億ドルに及ぶと説明した。米司法省は13日、同氏を詐欺罪で起訴した。レイ氏は、一部の貸し付けは振出人と受取人の署名がいずれもバンクマンフリード氏だったと明らかにした上で、「資金の目的や使途については、現時点で何の情報もない」と述べた。
FTX公聴会、アラメダ「顧客資金で運営」=レイCEO
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