【パリ】米国人がホリデーシーズンのショッピングを目当てに欧州各地の高級ブティックに押し寄せている。背景にあるのはドル高で、グッチやルイヴィトンなどのブランドが中国人観光客による「爆買い」の消えた穴を埋めるのに一役買っている。  決済企業プラネットの付加価値税(VAT)還付データによると、ブラックフライデー(米感謝祭翌日の金曜日、今年は11月25日)の週の欧州での米国人観光客の支出は新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)前の2019年の同時期から40%以上増えた。