米国とサウジアラビアの間でここにきて関係改善の兆しが出ている。昨年10月にはサウジが米国の要請を振り切って原油減産に踏み切ったことで、両国関係はかつてない水準まで冷え込んだが、足元ではイランという共通の敵に対抗するため、安全保障面での連携強化へとかじをきりつつある。両国の当局者が明らかにした。  背景には、イランを巡る懸念の増大に加え、米国のガソリン価格下落や昨年の米中間選挙での民主党の善戦で、歩み寄りのしやすい環境が整ったことがある。