中国企業がアフガニスタンとの間で5億4000万ドル(約720億円)規模の石油・ガス田開発契約を締結した。米軍の撤退を受け、中国政府はアフガニスタンに眠る膨大な鉱物資源へのアクセスを確保しようとしている。これは2021年のタリバンによる政権掌握以降で最大の契約となる。新疆中央アジア石油ガス(Xinjiang Central Asia Petroleum and Gas Co. Ltd.)は今後3年間で、アフガニスタン北部のアムダリヤ堆積盆地にある油田を開発するとしている。同国政府が明らかにした。2021年8月に米軍が撤退し、米国の支援していた政府がタリバンに打ち負かされたことを受けて、他国からの援助に依存していたアフガニスタン経済は崩壊した。タリバン政権はまだどの国からも正式に認められていないが、投資を呼び込み、貧困にあえぐ国民のために雇用を創出することで経済を安定させようとしている。鉱山や炭化水素資源の開発は、数少ない経済的な選択肢の一つとみられている。