6日の米株式相場は反発。この日発表された米雇用統計では賃金の伸び鈍化が示され、連邦準備制度理事会(FRB)の積極的な利上げ姿勢が和らぐとの楽観ムードが広がった。ダウ工業株30種平均の終値は前日比700.53ドル(2.13%)高の3万3630.61ドル。S&P500種指数は86.98ポイント(2.28%)高の3895.08となり、業種別11指数がすべて上昇する全面高となった。ナスダック総合指数は264.05ポイント(2.56%)高の1万0569.29で引けた。週間では主要株価3指数はいずれも上昇した。労働省がこの日発表した2022年12月の雇用統計によると、前月からの就業者数の伸びは22万3000人だった。ここ2年間では就業者数の伸びは最も小さかったものの、市場予想の20万人を上回った。一方、賃金の伸びの鈍化が続いている様子も示された。12月の平均時給は前月比0.3%上昇と、11月(0.4%上昇)を下回った。前年同月比の上昇率も4.6%上昇と、11月(4.8%、改定値)を下回り、3月につけたピークも大きく下回った。