フランスは、同国の名物であるバゲットをインフレの脅威から救おうと急いで対策に乗り出している。エマニュエル・マクロン仏大統領は先週、エリゼ宮(大統領官邸)に集まったパン・菓子職人らを前に、政府がさらなる支援を提供すると約束した。材料費やエネルギーコストの高騰で、一部のパン屋はオーブンを稼働させられないと話している。「バゲットは単に水、イースト菌、小麦粉、塩があればいいというものではない。ノウハウ、すなわち代々慎重に受け継がれてきた製法も重要だ」。マクロン氏は、キリスト教の祭日「公現祭」を祝う年次会合に集まったパン職人らにこう語った。「しかし、そうは言ってもあなた方には請求書の問題がある」