2022年の米株式市場では「ダウの犬」戦略の成果が他を抜きんでていた。この有名な逆張り投資戦略は昨年、投資家が波乱相場の中で逃避先を探している間にダウ工業株30種平均をアウトパフォームした。これは2018年以来のことだ。ダウの犬戦略では、ダウ平均を構成する30銘柄のうち配当利回りの高い10銘柄を年初に購入し、その後12カ月間保有する。毎年末には保有銘柄の入れ替えを行い、配当利回りが高い10銘柄を常に保有しておく。これにより投資家は高い配当利回りの恩恵にあずかることができる。こうした恩恵は通常、株価が低い場合に得られるものだ。2022年は石油大手シェブロンやバイオ医薬品大手アムジェンなどの株価の2桁上昇にけん引される形でダウの犬戦略のリターン(配当含む)はプラス2.2%となったが、ダウ平均全体ではマイナス6.9%だった。
米株投資、昨年は「ダウの犬」戦略が最良の友に
この逆張り投資戦略がダウ平均をアウトパフォームしたのは2018年以来
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