1年前、投資家は自律走行をはじめとする自動車技術の将来性について非常に楽観的だった。だが今では、その姿勢を180度転換するリスクがある。5年後にどのような自動車が発売されるのかに関心を寄せる人々は、米ラスベガスで開催中の世界最大級のテクノロジー見本市「CES」における各社の発表が例年と比べて物足りないと感じていることだろう。欧州自動車大手ステランティスは5日、傘下「ラム」ブランドの待望のピックアップトラックを含む新しいコンセプトの電気自動車(EV)を披露した。だが実際には、米フォード・モーターやゼネラル・モーターズ(GM)などの同業他社に追いつくのが精いっぱいな様子だ。ソニーとホンダの新しい合弁会社であるソニー・ホンダモビリティも新ブランド「アフィーラ」を発表したが、2026年に北米で納車開始を目指す大注目のEVについては多くを明かすことはなかった。