米国はロシアが使用するイラン製ドローンに対抗できる有効な撃墜システムをウクライナに供与する計画だが、その進捗(しんちょく)が遅れている。欧米の当局者やアナリストが明らかにした。米国防総省は8月、「バンパイア」と呼ばれるドローン撃墜システムを提供すると発表した。だが製造元のL3ハリス・テクノロジーズによると、この4000万ドル(約53億円)規模の契約が承認されたのは12月中旬になってからだった。最初の4台の納入は2023年半ば以降になり、さらに10台を年末までに納入する予定だ。同省は当初の発表から契約までに数カ月かかった理由を明らかにしていない。L3ハリスは、単に事務手続きの問題だとしている。