8日にブラジルの連邦議会と最高裁判所を襲撃した暴徒らは、警察の機動隊によって制圧された。そして、ほぼすべての勢力が暴徒らの行動を非難したことは、同国の民主主義の底力を裏付ける好ましい兆候といえる。今後、同様に試されるのは、同国の政治指導者と裁判所がこの事件の影響をどれほど適切に処理できるかという点だ。  暴動が起きた際、政府機関のオフィスはほぼ無人の状態だった。ルイス・イナシオ・ルラ・ダシルバ大統領は、他の地を訪問中で首都ブラジリアにはいなかった。警察は8日夜までに秩序をほぼ回復させたが、暴徒らが残した被害は甚大だった。