8日にブラジルの連邦議会と最高裁判所を襲撃した暴徒らは、警察の機動隊によって制圧された。そして、ほぼすべての勢力が暴徒らの行動を非難したことは、同国の民主主義の底力を裏付ける好ましい兆候といえる。今後、同様に試されるのは、同国の政治指導者と裁判所がこの事件の影響をどれほど適切に処理できるかという点だ。暴動が起きた際、政府機関のオフィスはほぼ無人の状態だった。ルイス・イナシオ・ルラ・ダシルバ大統領は、他の地を訪問中で首都ブラジリアにはいなかった。警察は8日夜までに秩序をほぼ回復させたが、暴徒らが残した被害は甚大だった。ジャイル・ボルソナロ前大統領を支持する何千人もの人々は、10月30日の大統領選決戦投票でルラ氏が僅差で勝利した後、各地の軍基地周辺でデモを続けてきた。彼らは、軍がクーデターを起こすことを望んでいた。8日の事件を起こした暴徒らは、ある程度組織化されていたようだったが、政府機関を占拠した後に取り得る行動について明確な考えを持っていなかった。ブラジリアの治安部隊は、首都の警備が不十分だった理由を説明する必要がある。
【社説】ブラジル議会襲撃、試される民主主義
政治指導者は党派を問わず暴動を非難
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