米オプション市場では、金利の上昇と大型IT(情報技術)株の急落に乗じようとする投資家の存在によって取引が活況を呈している。アマゾン・ドット・コムやエヌビディアなどの人気銘柄はこの1年間で価格がほぼ半減し、これらの株式に関連する一部オプションの価値を押し上げた。各銘柄の下げは多くの投資家の予想をはるかに上回り、大量のプットオプション(売る権利)契約がディープ・イン・ザ・マネー(投資家が足元の水準をはるかに上回る価格で株式を売却できる状態)となっている。例えば、エヌビディア株の6日終値は148.59ドルだった。今後数週間で満期を迎える数万枚のプットオプション契約は、170ドル以上で行使される可能性がある。