米動画配信大手ネットフリックスの視聴者は良質なミステリーがお気に入りだ。だがストリーミングの巨人は、人生の新局面に入る際、賢明にも投資家を完全にけむに巻くことはなかった。ネットフリックスが19日発表した2022年10-12月期(第4四半期)決算は、複数のうれしいサプライズがあった。有料会員純増数は約770万人と、同社の予想を70%上回った。売上高も同社の予想をやや上回った。つまり、この期間に開始された安価な広告付きプランは、既存会員の間に、より高価なプランからの大量乗り換えを引き起こさなかったとみられる。同四半期には「アダムス・ファミリー」の人気スピンオフドラマ「ウェンズデー」やミステリー映画「ナイブズ・アウト:グラス・オニオン」など有力コンテンツが配信され、これも寄与した。後者は「ナイブズ・アウト/名探偵と刃の館の秘密」の続編に近い位置づけの作品で、配信開始前に1週間限定で全米公開されたにもかかわらず、ネットフリックスで過去4番目に人気の高い映画となっている。
ネトフリ勢い取り戻す、イメチェンが奏功
円滑なCEO交代や有料会員の増加で懸念解消
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