ウクライナ支援に向けて約50カ国が参加して開催された20日の関係国会議では、焦点となっていたドイツ製主力戦車「レオパルト2」の供与を巡り、ドイツから同意を引き出すには至らなかった。ロシアによるウクライナ侵攻開始以降初めて、西側諸国の間で大きな溝が浮き彫りとなった。ウクライナ情勢は今後、重大な局面を迎えるとみられており、ドイツが戦車供与への慎重姿勢を崩していないことで、米国や欧州諸国の間では不満が高まっている。米当局者は今後もドイツへの説得を続けると話している。ドイツがレオパルトを供与するか、あるいは供与に前向きなフィンランドやポーランド、デンマークなどがレオパルトを再輸出することを認めるよう、ドイツに求めたい意向だ。