アクティビスト(物言う株主)のネルソン・ペルツ氏は9日、米娯楽・メディア大手ウォルト・ディズニーがコスト削減策や組織再編計画を示したことを受け、同社に対して仕掛けていた委任状争奪戦をやめたと明らかにした。ペルツ氏は米CNBCのインタビューで、ロバート・アイガー最高経営責任者(CEO)の再建への取り組みを評価すると発言。自身の取締役就任の要求も取り下げるという。また「これはすべての株主にとって素晴らしい勝利だ。ディズニーの経営陣は、われわれが求めていたことをすべて実行する意向だ」とした上で、「委任状争奪戦は終わった」と述べた。さらに、ペルツ氏と自身のトライアン・ファンド・マネジメントが委任状争奪戦を仕掛けた先月以降、ディズニーの株価が上昇していることにも満足していると語った。委任状争奪戦が公になった1月12日以降で株価は約20%上昇している。