空対空ミサイル4発を搭載した中国の戦闘機「殲11(J11)」が米海軍のP8哨戒機の後方に現れた。その後P8の上方を通過し、P8の翼から数百フィートのところにつけた。「米国機、こちらはPLA(人民解放軍)空軍だ。中国領空に接近している。安全な距離を確保しなければ、迎撃されることになる」。中国軍の地上局から警告が発せられた。南シナ海上空で24日に起こったこうした米中軍機のにらみ合いは、ほぼ日常化しており、危険が高まっている。米当局者が明らかにした。昨年12月には、中国の戦闘機が南シナ海上空で、米軍の偵察機に20フィート(約6メートル)まで異常接近したとして、米国が非難した。だが、中国は米軍機が突如、戦闘機に向かって進路を変えたと反論。両軍の危険な対峙(たいじ)について話し合いを求める米国の要請にもこれまで応じていない。
南シナ海上空で攻撃性増す中国 米軍用機を尾行
哨戒機に同乗したWSJ記者が接近の現場を目撃
有料会員限定
あなたにおすすめ