米国における電気自動車(EV)用電池製造の草分け的存在には、新規参入者に送るメッセージがある。それは、事業が軌道に乗るまでには時間がかかるというものだ。日本のパナソニックホールディングスは2015年、ネバダ州リノ郊外の緩やかな丘陵地帯にあるテスラ所有の敷地で米国初の大規模EV電池工場の建設を開始した。長年にわたって作業員を訓練し、機械を改良した結果、パナソニックの電池生産ラインは現在、サッカー場90個分の広さがある赤白基調の工場で昼夜を問わず稼働し、人間の指ほどの大きさの電池を年約20億個生産している。多くの電池メーカーや自動車メーカーも追随したいと考えている。連邦政府の補助金が呼び水となり、これらの企業は工場建設に何百億ドルもの投資を行う計画の概要を明らかにしている。ゼネラル・モーターズ(GM)、ホンダ、サムスンSDIなどが昨年、大規模工場の計画を発表した。
米国初の大型EV電池工場、パナソニックの教訓
政府補助金で新規参入者が相次ぐ中、テスラと組むパナソニックが収益性への課題を説明
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