ハイブリッド車を見限るべきではない。米電気自動車(EV)大手のテスラに次いで価値の高いEV企業は、米国内のリビアン・オートモーティブでもルーシッド・グループでもない。2020年に米国預託証券(ADR)を上場した中国メーカーの理想汽車(リー・オート)だ。時価総額は約260億ドル(約3兆5400億円)で、先にADRを上場した蔚来汽車(NIO)の200億ドルやリビアンの170億ドル、ルーシッドの150億ドルをいずれも上回る。中国のEV新興企業の時価総額が米国の競合社よりも高いのは驚くに当たらない。理想汽車と蔚来汽車は米国よりも成熟した中国EV市場の高級ブランドであり、製造でも先を走っている。第4四半期に理想汽車は4万6319台を納車し、蔚来汽車は4万52台だった。一方、リビアンは8054台、ルーシッドは1932台だった。