米国製の高機動ロケット砲システム「HIMARS(ハイマース)」は、ウクライナがロシアの進軍を阻止するのに大きな役割を果たしてきた。ハイマースは海上での戦闘に一段と即するよう改良できる可能性があり、ここにきてアジア太平洋地域の国々でも、調達への関心が急速に高まっている。ハイマースの製造元、米防衛大手ロッキード・マーチンの国際取引開発を担当するウェイン・ハリソン氏は、アジア太平洋地域からもう3カ国が購入に非常に強い関心を示していると話す。米当局が今後数年以内にも実行に踏み切ると想定している中国による台湾侵攻のリスクに加え、将来的にハイマースを対艦システムとして改良できるとの見通しが需要を大きく押し上げているという。重要な海上航路や数百に上る島が浮かぶ太平洋では、対艦システムは軍事戦略で極めて重要な検討事項になる。
アジアもハイマース調達に関心 中国の脅威が背景
ウクライナの善戦に寄与したハイマース、アジア太平洋でも一躍脚光
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