頭のいい人は、日本最強のお得制度「新NISA」を使い倒す！

ここ30年間、日本人の給料はほとんど上がっていない。
しかし物価もほとんど上がらなかったから、我々は呑気に過ごすことができた。
茹でガエル状態というやつだろうか。
ところが2022年からインフレの波が止まらない。
食費も燃料費も信じられないくらいどんどん上がっていく。
このままでは日本人は飢え死にしてしまうのか？
いや、こんな時代でもお金を稼ぐ方法はあるはずだ。
話題の書『未来がヤバい日本でお金を稼ぐとっておきの方法』南祐貴（セカニチ）から、不遇の時代をたくましく生き抜く知恵を学びたい。

余裕がある人は優遇された良い枠をフルMAXで使うべし

　2024年1月に「新NISA」が誕生する。結論、日本No.1のお得な制度なので全国民が活用するべきだ。最も大きい話は、恒久化と年間の枠が360万円に拡大されること。この機会にぜひ、セカニチのオススメの楽天証券からNISAの口座開設をしよう（楽天銀行も使いやすい）。
　お金に余裕がある人は優遇された良い枠をフルMAXで使うべし。お金に余裕が無い学生でも少額（月1000円～）から始めたほうがいい。お金持ちになるために「投資」は必須だ。

※ NISAとは？：少額投資非課税制度。株式や投資信託を売って得た利益が非課税となる。通常は得た利益に対して20.315％（住民税・所得税・復興所得税）が課税される（例：株式で100万円の利益を得ても、約20％課税され、手元に残る利益は約80万円に減ってしまう）。

　そもそも投資とは20年以上の長期的視点で行うべきものだ。株・投資信託・不動産、すべて長期投資が大原則だ。10年以内の短期売買は投資とは呼べない、ギャンブルにすぎない。そして人類はギャンブルを繰り返すと欲が暴走し120％負けて大損する。我々はお金が無くなるまで止めない欲の塊・サルなのだ（私も含めて）。だから一度買ったら20年以上は売り買いをしてはいけない。

　成功の鉄則は「株を買ったら気絶」だ。
　事実、世界で最も支持されている代表的な指数・S＆P500（アメリカ株）は世界最強500社のエリートチームであり、直近30年間で約9倍になっている（434ドル→3840ドル）。世界TOP4（Apple、Microsoft、Google、Amazon）が地球全体に欠かせない存在になっているので右肩上がりの成長は当然だ。もちろん短期的に一時的な暴落（コロナショック等の凹み）が発生することはあるが、20年以上の長期投資であれば右肩上がりとなる（歴史が証明している）。そしてNISAで得た利益は非課税だ。

　結論、日本人の投資の必勝法＝長期投資＆NISAだ。
「短期でも儲かる○○がある」「NISAはリスクが大きいから、別の○○がオススメだ」という声をSNSや喫茶店で見聞きするが、変な手法をオススメする人は馬鹿か詐欺師の2択だ。
　S＆P500は直近40年では約26倍に、直近50年では約64倍になっている。資産が64倍になったら誰でも嬉しいだろう（私も）。医学の発達・喫煙者の減少に伴い、日本人の人生100年時代は現実的だ。我々は100歳まで生きる前提で人生設計をする必要がある。私は現在33歳なので人生はあと67年前後ある。50年先の資産も見据えなくてはいけない。
　インデックス投資（S＆P500等）は誰にでもできるので、50年後に64倍の資産も現実的な可能性として存在する（64倍になったら嬉しい）。

　必勝法＝長期投資だから、従来の“期限付き”NISA制度には根本的に違和感があった。一般NISAは5年の期限で開始したが、短すぎる期間は本質的な投資とは呼べない。NISA開始から10年も経って恒久化になったが、最初から恒久化すべきだった。私たち現役世代は5年や20年で死なないことは最初から分かっていた。私の人生は残り50年以上もある。
　従来の一般NISAとつみたてNISAが分かれているのも意味不明かつ分かりにくいと最初から指摘されていた。後からのシステムの変更は、社会全体に3M（ムダ・ムラ・ムリ）を生み出している。システム構築に投下される国民の税金がムダになり、国民が損をしている進め方だ。

　過去のことは嘆いてもしょうがない。投票で政治家を選んだのは私たちの責任だ。政権与党の進め方には疑問が残るが、長く議論されていたNISAの抜本改革が、やっと動き出す。新NISA制度そのものには大賛成だ。我々は2024年1月から新NISAを活用するべきだ。

（本稿は、『未来がヤバい日本でお金を稼ぐとっておきの方法』南祐貴（セカニチ）より一部を抜粋・編集して構成しました）

【訂正】記事初出時より以下のように修正しました。イラスト表組左列3段目「非課税有保期間」を、「非課税保有期間」に。読者の皆様にお詫びいたします。（2024年４月17日13:45　書籍オンライン編集部）

南祐貴（セカニチ）
Koru-workers 株式会社代表取締役
1989年東京都調布市生まれ。2012年に大手広告代理店に入社。約6年勤めて、自由になるため退職・起業。クラウドファンディング等で資金を集めて高輪ゲートウェイ駅の近くに宿泊施設「Koru Takanawa Gateway」をオープン。同時に、経済や投資をわかりやすく解説する「#世界最速で日経新聞を解説する男（セカニチ）」を開始。マイナビ・ジチタイワークス等の就活・キャリア・資産運用セミナーにて満足度90％を超える人気講師。年間のセミナー視聴者数は延べ5万人以上。各SNSで毎日発信中、総フォロワー数は10万人を超える。YouTubeしゅんダイアリー就活チャンネル等の全SNSの動画は合計4000万再生以上。著書に『世界一面白くてお金になる経済講座』『未来がヤバい日本でお金を稼ぐとっておきの方法』