米国株のオプションの買い手は、この半年ほど難しい状況に置かれている。相場の変動は激しいが、持続的な上昇や下落はない。これはオプション初心者にとって特に厄介なシナリオだ。  オプション投資家がそれなりの利益を得ようとするならば、市場が横ばいで推移しているのをひたすら傍観しているわけにはいかない。なぜならオプションは、有価証券(株式や上場投資信託=ETF=など)を一定期間内にあらかじめ決められた価格で売買する権利を与えるものであり、その義務を与えるものではないからだ。