米国株のオプションの買い手は、この半年ほど難しい状況に置かれている。相場の変動は激しいが、持続的な上昇や下落はない。これはオプション初心者にとって特に厄介なシナリオだ。オプション投資家がそれなりの利益を得ようとするならば、市場が横ばいで推移しているのをひたすら傍観しているわけにはいかない。なぜならオプションは、有価証券(株式や上場投資信託=ETF=など)を一定期間内にあらかじめ決められた価格で売買する権利を与えるものであり、その義務を与えるものではないからだ。オプションの行使期間が終了するまでに株式やETFの価格が期待通りの方向に十分に動かなければ、そのオプションは無価値となる。ボストンにある金融会社エクスプロッシブ・オプションズのチーフ・オプション・ストラテジスト、ボブ・ラング氏は「オプション取引はタイミングの問題があるため難しい」と話す。「方向とタイミングを間違えないようにする必要がある」
米株オプション投資家を悩ます「横ばい相場」
株価に持続的な上昇や下落がないと、オプションが無価値となるリスクが高まる
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