新車の購入は以前より容易になってきたが、販売価格がさらに値引きされるのを待った方がよさそうだ。昨年春、米国の新車在庫が底をついた中でニューヨーク国際自動車ショーを訪れた人々は、特に希望小売価格以下では実際に買うことが困難な最新製品を見せられることとなった。今年のショーは7日に一般公開されたが、購入希望者たちはディーラー(販売店)の在庫状況が改善してきたことを知ったうえで新型車を眺めることができる。実際に取引が成立することもあるかもしれない。2023年1-3月期の米新車販売台数は、21年春以来で最も好調だった。21年春以降の自動車業界は、半導体不足やその他のサプライチェーン(供給網)の問題にさいなまれた。1~3月の米新車販売ペースは年率換算(季節調整済み)で1530万台と、新型コロナ禍前の1700~1800万台水準を下回ったが、昨年同期の1410万台を大きく上回った。車両在庫が改善したことと、レンタカー会社など大口顧客向けのフリート販売の増加が貢献した。
米自動車業界に迫る「減益」 うたげの後
ニューヨーク自動車ショーが春の販売シーズンを告げるなか、新車在庫と値引き率は増加
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