米アップルにとってインドの戦略上の意味合いが変化している。かつてはサプライチェーン(供給網)における中国の影響力を抑える手段として見ていた同国を、新たな需要を掘り起こす成長拠点と捉えるようになっている。  この二つの戦略は互いに補完し合っている。  アップルは先週、今月オープンするインド初の直営店の外観を公開した。アップルにとって同国の重要性が増していることがうかがえる。インドではこれまで、主に再販業者やネット通販サイト、大型小売りチェーン店を通じて「iPhone(アイフォーン)」などを販売していた。実店舗の開設で販路を一段と拡大する。