仮想空間「メタバース」の熱心な提唱者でさえも、そのビジョンへの支出を縮小または停止している一方で、多くのマーケティング担当者は方針を変えていない。調査会社フォレスター・リサーチが1~2月に903人の企業幹部を対象に行った調査によると、消費者ブランドのマーケティング担当者の46%が、今年メタバースの予算を増やすと回答し、減らすと答えた人は12%にとどまった。マスターカードは昨年、人気オンラインゲームプラットフォーム「ロブロックス」でグラミー賞のレッドカーペットをバーチャルで開催する支援をしたり、3次元(3D)の仮想世界「Decentraland(ディセントラランド)」で性の多様性を啓発する「プライド月間」に広場を設置したりした。同社の最高マーケティング・コミュニケーション責任者ラジャ・ラジャマンナル氏は、今年はさらに多くのメタバース体験に資金を提供する計画だと話す。