女子大のあり方は変わってきている

 ここで改めて女子大のメリットを考えてみよう。例えば、「男子を気にせずに集中して勉学に励める」「家政学や語学など女性に向いた能力が伸ばせる」「学生数が少なく少人数制の授業が受けられる」「教職員がていねいで親切」といった点が挙げられるだろうか。

 年配の人は今でも、“女子大=お嬢様”というイメージを持っているようだ。「女性は結婚や出産を機に専業主婦になるもの」とされていた時代、多くの女子大はお嬢様学校として「良妻賢母」の養成を目的としていたからである。

 それが今は、社会で活躍できる「人材」の育成へと変化してきている。女性が出産や子育てをしながらでも一生働くためのキャリア形成に必要な知識や技術の習得、近年ますます注目が高まるジェンダー教育に力を入れているところも多い。