米連邦準備制度理事会(FRB)が金融引き締めを続けていた昨年、米銀の大半は金利上昇に対するリスクヘッジを怠っていた。最近の研究論文で明らかになった。ヘッジなしの有価証券保有は投資家が想定しているよりも幅広く見られるという。投資家は米銀の健全性について、1-3月期(第1四半期)決算の発表から手掛かりを得ようとしている。今週の発表企業には大手のバンク・オブ・アメリカ(バンカメ)のほか、ユタ州を地盤とするザイオンズ・バンコープやテキサス州のコメリカといった地銀が含まれる。論文の執筆者によると、金利上昇による保有資産への打撃回避を怠っていたのは、経営破綻したシリコンバレー銀行(SVB)と親会社のSVBファイナンシャル・グループだけではなかった。金利スワップで守られていた銀行資産の割合は、業界全体で6%程度に過ぎなかった。
米銀の大半は金利リスクをヘッジせず=論文
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