マーク・ザッカーバーグ氏は近頃、効率化に夢中になっている。それが一時的でないことを願うばかりだ。フェイスブックを運営するメタ・プラットフォームズの最高経営責任者(CEO)である同氏は3カ月前の決算報告で、会社の主要テーマとして今年が「効率化の年」になると宣言した。以降、それに向かって突き進み、昨年末に発表した1万1000人の人員削減に加え、先月はさらに1万人を解雇する計画を明らかにした。これによってメタの従業員数は25%近く減ることになる。新型コロナウイルス流行時に雇いすぎた他のハイテク大手企業が発表した人員削減よりも、はるかに積極的な削減となる。メタが26日発表した1-3月期(第1四半期)決算はその成果の一端を示した。全体の営業利益は72億ドルで、ウォール街の予想を8%上回った。営業利益率は前四半期から5ポイント上昇した。中核のソーシャルネットワーク広告事業が含まれる「ファミリー・オブ・アップス」部門の営業利益率はさらに改善。過去2四半期は過去最低の34%を記録していたが、40%まで回復した。同社は3月末時点の従業員数7万7114人には今年発表された人員削減がまだ反映されていないとし、利益率がさらに上昇する余地があることを強く示唆した。
米メタ、FB時代の輝きまであと一歩
広告収入の回復と人員削減が好決算に寄与
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