転職によって得られる給料アップの幅が小さくなっている。米労働市場が逼迫(ひっぱく)していた昨年は、企業による人材の争奪戦が起きていたため、求職者はより大きな給料アップを要求することができた。今でも転職すれば給料は上がるかもしれないが、その幅は小さくなっている。従業員が雇用主に対して持っていた交渉力を活用する機会を逃したと残念に思う労働者もいれば、雇用主が景気減速に備える中、安定を優先する労働者もいる。アトランタ地区連銀のデータによると、2022年8月の一般的な転職者は8.4%の給料アップを実現したのに対し、職にとどまった場合は5.6%の昇給となった。23年3月には、転職者の賃金上昇率が7.3%に低下し、会社にとどまった人は5.9%の上昇となった。
転職時の給料アップ、以前ほどではない
米労働市場が変化
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